博士前期課程に進学を考えるにあたって
   ... 楽しい大学院生活のために

大学院博士前期課程は、共通学習的科目と研究の2つを通して学ぶ場です。 共通学習的科目は教室で行われる講義が中心で、 これまでより専門的で暗記よりも自分で考えることが重視されること以外は、 これまでの 授業と似ています。研究は、2年間を通して指導教員の助言や助けを得ながら 進めていく日常的活動です。大学院は、その成果の評価として修士号を授与します。

大学院博士前期課程における研究とは、教科書を暗記したり試験勉強によって 知識を詰め込む場ではなく、日常的に研究を実践しながら試行錯誤という経験により 力を付けていく場です。進学を考える際は、自分の力や決断に100%自信はな くてもよいですが、研究活動を楽しみ情熱を注ぐ心がまえが必須条件です。 強い意志なしで研究者としての活動は続く(修士号取得)ものではありません。 これは大学院だけが特別大変な所という意味ではなく、 分野・職業を問わず専門家・プロに仲間入りする過程に普遍なことでしょう。

大学院における研究は、専門・研究力の養成教育と、大学の使命である 新技術創造という2つの役割があります。 博士前期課程においては、経験する新技術創造の楽しさや質には個人差が ありますが、後期課程では何らかの意味で社会に誇れる新技術創造を成し遂げて独り立 ちできる研究者になります。

学ぶ事項や作業が専門的になることにつられて、安易に毎日研究室と自宅 の往復するだけの行動になりがちです。孤独な研究活動スタイルは精神衛生的に よくないだけでなく、研究活動にも支障を来します。広い視野と新しい 角度からの発想が研究を推進するからです。進学を考える際には、どんな 場や社会でも人間的に豊かであることが力の源となることを思い出し、 実践する心がまえが重要です。 なお、伊藤研究室ではスポーツを推奨し活動しています。 一人でも多くの皆さんが夢に近づくように。


[抜粋]
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