システム制御工学とは(一般・高校生〜大学低学年向け)

人間は、目や耳を通して情報を集め、 脳でその解析と処理を行なって次の行動を決め、それを手や足に伝えます。 最先端のセンサ機構や情報処理技術、駆動装置という科学技術を統合して、 人間と同じように自立して(自動的に)情報の収集・処理・判断・行動し、 人間社会や自然環境に有益な新しいシステムを設計・制作するのが、 システム制御工学です。

近年の情報技術の飛躍的発展によって、高度の判断力・認識・推論・学習 能力を備えた知的情報処理が実現可能になりました。また、電気・機械工学の 発展によって沢山の精密な駆動装置が開発されてきました。 システム制御工学は、それらの個別機能を最適化する手段や、 複数の個別機能をバランスよく有機的に結び付けて「動くシステム」を 作る技を与える学問です。 19世紀の産業革命、20世紀における数多くの高度機械装置・システムの開発に おいて、高出力化、自動化、精密化、高速化などの実現のためにシステム制御工学は活用され ました。21世紀となった現在では、高性能化だけではなく、省エネ、 自然にい優しい、美しい動き、協調的な動き、自然な動きを実現する技として、 システム制御工学の重要度はますます増しています。 そして、システム制御工学は人工物だけでなく生命科学・医薬の発展にも貢献し ています。

本研究室のホームページが、 21世紀の真の科学技術発展を支えるすばらしいシステム制御工学 の紹介となれば、とてもうれしく思います。 みなさんもシステム制御工学に興味をいだいて、 近い将来、システム制御工学を支える一員となることを期待しています。 そして、本研究室で会えたら素晴らしいですね。

システム創成情報工学科・伊藤研究室
伊藤 博