本研究室の特徴は?
... 本大学学部生にわりやすく説明してみます。
本研究室のターゲット
「動き」、つまり、「動いているところ」です。赤ちゃんのころから人は
動くものに興味があります。動きや変化は見ているだけでも面白いし、ど
うやって動いているのか考えたり想像するのも楽しいですね。
でも、情報機器に囲まれている日常、最近、動きの楽しさ忘れてませんか?
止まっているとこだけ見てませんか?
止めて鑑賞してませんか?
静止画のコマ送りにしてしませんか?
動きは見たり感じたりするのは楽しいけれど、
頭で考えるのは面倒で避ける癖があるのは貴方だけではありません。
そう、運動、スポーツの鑑賞は楽だけど実際にするのは難しいのです。
世界は、素粒子から宇宙まで、物と事は動いてます。
だから、昔から科学技術者は「動き」を追究し続けています。
本研究室も「動き」がターゲットです。
活動スタイルに関して
- 交流の視点から
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学習・研究会やディスカッション・発表会は、全員、あるいは、学年や研究テ
ーマのグループで行います。様々な場面や目的毎に違ったグループ分けをして、
適切に情報・経験を共有・活用できるように配慮していますので、
各個人は研究室という環境を生かして活動します。
通常、勉強や研究の主役はもちろん本人一人ですが、必ず仲間が一緒ですから、
意見を聞いたり相談しやすい環境です。
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学年や研究テーマによるグループ分け以外にも、研究活動促進のための
基礎環境作りとして係と班というグループ分けを行っています。縦と横両方の自然なつながりができるようにし、立派な学習・研究成果を生む土台作りを目標にしています。
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学習・研究に大事な親睦と健康のため、例えば体育健康係がリーダーと
なって日常的に体育活動を行っています。
- その他
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楽しさ・興味や疑問を人に伝える(研究室発表)学習にも力を入れ、
指導や学生間の練習の機会が充実しています。
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ウェブページが充実しています。学生達のための情報や学習・研究に関わ
るアドバイスが沢山詰まっているので、安心して活動できます。
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大きな学習机が一人に一台あります。頭を使った勉強や
研究に集中することができます。
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外国から有名な研究者が長期・短期で研究に訪問・滞在することが
時々あります(毎年計画しています。努力が実らない年もあります)。
精力的に研究を進める学生や、国際コミュニケーションに
積極的な学生は機会を活用できます。
研究に関して
- 注意:
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以下の説明は、特徴や違いを判り易くすることを第一にしています。
もちろん、スパッと分離区別できないことや、単純に説明できないことがあります。
本研究室は広い視点に基づく位置づけを重視して研究を進めています。
- 研究内容の視点から
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我々は、「システム制御基礎論」の研究室です。
研究内容を一言で説明すれば、「動きをデザインする理論」です。
言い換えれば、我々は「技の知恵」を開発しています。
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われわれ基礎論研究室では研究する「物」を限定していません。
人工機器から自然・生命、ナノレベルの超微小から大規模・巨大な
様々な物の、綺麗な動きや自然な動き(省エネ、高出力、巧妙、
精密、協調)の技を追究します。
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常に世界最先端に関わることが研究テーマです。
国際的最先端がキーワードです。
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研究テーマの分野が広く課題もいっぱいです。
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基礎論研究室とは、新しい原理・手法の研究によって科学技術の発展に寄与する
ことが研究の焦点であるということです。一般に、製品は原理と小手先技術の合作であると
いわれることがあります。本研究室は重点を前者に置いて、
新しい物を創る新動作原理・手法を提案することが研究目標で
す。既成機器の改良新製品を開発することは第一目標ではありません。
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本研究室で研究を始めるための知識が、学科・コースのカリキュラム
にしっかり用意されています。
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解析、線形代数などの数学科目で勉強したことを実際に研究で活用できます。
科学産業技術展に解析、線形代数がどう役に立つか具体的にわかります。
- その他
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基礎研究の狙いは身近な技術より一歩先です。中には先過ぎて社会流行的な
派手さが少ないテーマもありますが、常識を超えていく最先端の楽しさがありま
す(研究らしさ)。
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精力的な研究をして優れた研究成果を得た先輩たちは、第一線の
学会(英語日本語にかかわらず)で発表しています。
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AI等の人工技術やデータが乱れ溢れる現代において、その統合的な活用を追究する
研究分野「システム制御基礎論」は、世界的に極めて関心度が高く、ホットな話題
でいっぱいです。
不用意な活用の怖さを解明しているのは「システム制御基礎論」だけだから、当然です。
その世界のトップ雑誌
IEEE Transactions on Automatic Controlや
Automaticaなどでの活動と、基礎教育に携わる教員の幅広い視野で、本研究室は活動しています。
迷っている人へ
- 本研究室では、伝統的なロポットや車の制御などに飽きたら、メカ以外も研究できます。
- 本研究室では、最新システム制御理論の勉強・活用や開発もできます。
- 本研究室では、産業技術開発よりも科学的な基礎研究もできます。
- 本研究室では、数値計算値の改善では感じられない動きを楽しむ研究もできます。
- 本研究室では、あらゆる自然物・生命・人工物を対象にして意外な研究を生み出すこともできます。
- 本研究室では、動きのデザインに関することならなんでも研究できます。
- 本研究室では、先輩からの経験に基づくアドバイスが沢山あります。
きっと役に立つメッセージ
- 何事も積極的に取り組もう。
- 失敗を恐れずまず経験(やってみる)からはじめよう。人はもともと経験を詰め込んで楽しむ生物。ゴール達成のエージェントではありません。
- すると、生き生き。
以上を参考に、今の勉強に取り組んでみてください。