学会発表
( 本ページは本研究室の学生用です )

研究の目的の一つは学会発表です。 これには大まかに次の二つのスタイルがあります。 論文誌発表の場合は必ず査読があります。優れた論文のみが掲載を許可され、 出版までに編集者・査読者の指示に従って論文の改訂を繰り返します。 口頭発表は、査読の有るものと無いものがあり、だれでも発表できるもの から非常に優れた論文だけが発表できるものまで様々です。 査読による採択率は2割から8割程度など様々です。一般に学会論文誌の採択率 は口頭発表より低くなります。速報として口頭発表をして、その後に成果の 重要度をさらに高めてから学会論文誌に投稿するという方法がよく行われます。 学会論文誌への投稿からの掲載までの長さは数ヵ月〜4年程度と様々です。 一般に分野で重要なものほど時間がかかります。それに比べ口頭発表は、 発表申し込みから発表までが2ヵ月から11ヵ月程度と短かく、速報に使 われる理由です。

口頭発表や論文発表は日本語と英語の2種類があります。通常、英語のもの は国際学会や国際学会誌と呼ばれ、機関と開催場所は国外です。国内の口頭発表 の場合は、全国と地方・地域などの種類分けがあります。優秀な研究は 全国発表会で発表される傾向があります。発表会は学生だけの場ではありません。 研究者であれば、大学・企業・公的機関、学生・社会人など関係なく 参加・発表するものです。 優れた発表の多い発表会では社会人の割合が非常に高いこともありますが、 その中に混じって発表する学生達も沢山います。

学会発表に向けて注意が必要なことは、申し込みから発表までに時間がかかること、 口頭発表の場合は発表・投稿したい時期に学会発表会・原稿締切があるとは かぎらないということです。事前に学会発表会の開催を調べておいて、その 原稿締切と発表時期に合わせて準備することが必要になります。

学会発表を目指して、成果が早めに出るように研究に取り組みましょう。 優秀な成果でも課程修了時までかかってしまうと、外で発表はで きないからです。博士前期課程の場合は、遅くても2年の夏までに成果 が出れば、ぎりぎりですがどこかに間に合う発表の締め切りがあるはず です。1年や2年前半の頃から成果を得ることは、みんなが挑戦できる ことです。一か月毎程度に研究を整理することをしっかり続ければ、着実に 成果は生まれていくものです。

在学中にどのような学会発表会があり、どれが相応しいのか、どのような準 備が必要なのかは、指導教員とよく相談して助言をもらいましょう。