論文執筆
( 本ページは本研究室の学生用です )
執筆全般について
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最大の目的は、読者に主メッセージを伝え、それを理解させることです。
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読者はこの論文で何を得するか、という視点で魅力を高めましょう。
著者自身の凄さの主張を重ねると読者は苦しくて逃げていきます。
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まずは、詳細ではなく、概要や全体像を理解させることが重要です。
ショートペーパや会議発表論文では、詳細を捨てる勇気も大切です。
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全体の流れが一番大切です。全体の構成から決めましょう。
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目的と結論を先に定めましょう。
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目次(章節構成)を次に決めましょう。
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卒業・修士論文は、過去の模範的な先輩の論文をいくつか読んで、その
構成と論述スタイルやページのフォーマットも見て、それよりも良いも
のを目指して作成しましょう。
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外部への発表論文は、同等の学会発表予稿集あるいは雑誌の論文を
いくつか読んで、その
構成と論述スタイル、ページのフォーマットを真似ましょう。
また、発表会や雑誌が定める執筆要領に従いましょう。
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書き終わった後、もう一度、序説節と結論節と論文本体の内容と流れが
一致しているかどうか確かめましょう。
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何度も読み直して、何度も修正することがとても大切です。読み直す
際には、他人になったつもりで内容を忘れて客観的に読むことが
必要です。可能であれば、分野の違う他人に読んでもらうことが一番効果的です。
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そのほか指導教員から受ける沢山のアドバイスを参考にしましょう。
本研究室の学士・修士学位論文の概要の執筆
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世の中では200-300字程度が通常の論文概要です。優れた概要を作成するには論文や発表より
も高度な技術と経験が必要です。そこで、本研究室では長さを10倍以上にし、図や式、節を使うよう
な形式を学位論文概要に採用しています。学位論文より短く難しく、発表より簡単とする
ことで、学位論文概要の執筆を、発表スライド作成前の効果的な一段階に位置づけています。
世の中では、この長さの文書は学会・講演会・口頭発表論文、ショートペーパ等に相当します。
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最大の目的は、読者に主メッセージを伝え、それを理解(した気分に)させることです。
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長い学位論文等と同じ構成ではだめです。元々長い論文を、そのまま短くしたら読者に内容が
わかるはずはありません。
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単純明快な全体の流れを作ることが重要です。
主なメッセージを明確に定め、次にそこに至るストーリーを決め、
次にその流れがすぐ読者にわかる節構成を作りましょう。
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第一節と最終節を読むだけで、読者が得と楽しさを感じれるようになっているか
再度確認しましょう。
学会・講演会での会発表論文の執筆
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作成の要領は、本研究室の学士・修士学位論文概要の執筆とほぼ同様です。
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参考文献をリストとして並べ、論文で取り上げるトピックと論文成果の位置づけを
しっかり説明しましょう。
これにより、修士学位論文概要よりも効果的に、読者へ主メッセージと得を伝える
ことができます。
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初心者は、まず最初に最終節を書くと効果的です。論文全体が完成するまで、
最終節は何度改定してもかまいません。
英語での執筆
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要領は日本語の場合と同じです。英語自体については
英語に関するページ
を参考にしましょう。