本研究室で扱っている「システム制御工学」の目指すものは「オンラインセンシング」を活用した「ダイナミクスのデザイン」です。あらゆる「動くもの」の作成時に必要な、図案、設計、筋書き、構想、計画、下絵を統括して支援しながら新技術を創造する工学です。言い換えれば、物・音・画像・環境などあらゆるものに、希望する形態・動作・状態・性能などを指定したとき、それを手際よく達成・実現させる方法論を体系的に扱うのが「システム制御理論」です。音楽を例にとれば、楽譜や指揮者の役割が「システム制御理論」であり、楽器や演奏者が「コンピユータ、電子回路、機械、…」に相当します。「システム制御理論」は、無駄なく良い物を作る数学的アプローチとして現代社会のあらゆる科学技術において利用価値が高く、既存の物の組合せでは達成できない最先端へ近道を与える工学の頭脳となっています。
数学と工学の両方をベースとしているため大学1年生程度には難しく聞こえますが、皆さんもしっかり学習して4年生になれば、素晴らしいシステム制御の世界の入口に立てるでしょう。